許知知は両親を亡くし、伯父に本宅と食糧を奪われた孤女。残されたのは隙間風だらけの壊れた台所だけだった。しかし運命に屈せず、偶然見つけた怪力と山仕事の腕を頼りに、一人で山へ入ってキノコや木耳、スイカズラを採り、供銷社で初めてのお金を手にする。江野は村一番の荒々しい山仕事人。口では「山仕事ができないくせに」と罵りながらも、陰で何度も薪や野生の山芋を届けてくれる。二人は反発し合いながらも手を組み、許知知は村の入り口に山の幸の買い付け所を開設。帳簿を公開し、等級を統一し、村中の女性やお年寄りを連れて山へ入るのだった。